お散歩中に他犬に吠えかかってしまう。
これは良く聞くお悩みのひとつです。

実際、うちのご近所でもそういうわんちゃんは珍しくありませんし、
若い頃のマイもそうでした(体が大きいのでかなりの力と迫力でした)

「他の犬が苦手だから追い払いたい!」そういうわんちゃんの気持ちは仕方ありません。

飼い主としてできることは、気持ちに余裕のないわんちゃんが吠えかかるという行動を取らずにすむように、サポートをしてあげること。
まずは、気持ちの平静さを保てる(=吠えかからずにいられる)他犬との距離をキープしてあげることが大切!

なのですが・・・

実際は、立ち止まって他犬が近づいているのをじーっと見ている飼い主さんをお見受けすることも少なくありません。
「あの犬こっちに来るな。きっとまた吠えちゃうよ。困ったな。」
心の中では、そんなことを考えていらっしゃるのかも知れません。

そしていよいよ「吠えちゃうゾーン」に他犬が入ってきて、わんちゃんが前に出て吠える。
飼い主さんはリードを引っ張り返して怒る。
わんちゃんはますます訳が分からなくなったように吠える。
この繰り返しでは何も変わりません。

飼い主さんとわんちゃんが並んで立って同じものを凝視している姿を見ると、
私はいつもミーアキャットを思い出します。
みんなで並んで警戒している、こんな感じ↓の動物です。

 

わんちゃんにとって、飼い主さんは一緒に歩いている仲間、家族です。
その人が足を止めてドキドキしながら凝視しているものに対しては、不安がいっそう募ってしまうことでしょう。

ミーアキャットみたいに、わんちゃんと不安な気持ちをシンクロしないこと。
他犬に気づいたら、穏やかな声でわんちゃんを誘い、すぐに離れる方向に動くこと。
リードでぐいぐい引っ張るよりも、わんちゃんが大好きなおやつをうまく利用して穏便に動くこと。

狭い路地等では、相手の方に声をかけると良いでしょう。
「どちらに進まれますか?」「私はこちらに曲がります」「では少し戻って待っていますね」など。
言葉が通じる人間同士なのですから、声をかけて損はないはずです。

他犬に近づきたいのに思うようにいかず吠える子の場合も同様です。
(飼い主さんが「犬好きで遊びたいの」と形容されることが多いケースです)
犬に会っても遊べる時と遊べない時があります。
遊べないときは飼い主さんとスマートに歩き続けることができるようになるといいですね。

どれか1つでも実践できそうなことがあったら、是非試してみて下さい。

次の記事では、お散歩中にアテンションを取るための練習について書こうと思っています。