ずいぶんと更新をさぼってしまいました。

気が付いたらもう年末。
ということで、この時期の注意点を書いてみます。

犬連れで移動したり、何かと人の集まる年末年始。
いろいろなサイトで飼い主として注意するべきこと(拾い食い、ケガ、迷子など)が紹介されていて、読まれた方も多いと思います。

なのでそれ以外でひとつ。
「犬と子供について」です。

年末年始は、犬が同居していない子供たちと接する時間が長くなります。
同居していないお孫さんも、おばあちゃんにとっては家族。
でも犬にとっては同居していなければ家族ではありません。
それなりの緊張感や警戒心は、あって当然です。

子供たちも犬を見て、最初はおっかなびっくり。
「あっちいけ~!」とばかりに歯をむいて吠える犬や引きこもってしまう犬なら、大人たちも配慮するし、子供たちもそれ以上近づかないでしょうから、問題は起きにくいかもしれません。

一番注意してあげなくてはいけないのは、「フレンドリーな犬」「おとなしい犬」です。
なでたり、抱っこできたりすると、子供たちはだんだん大胆な行動をし始めます。
耳やしっぽを引っ張ったり、正面からのぞき込んだり、何度も足を持ち上げたり、鼻をいじったり、覆いかぶさったり…。
それらは大抵、犬にとっては嫌なことです。
そのうえなかなか放してもらえず、延々と続いてしまったりします。

優しくなでてくれるなら嬉しいよ、少しの抱っこならいいよ、のつもりだったのに、エスカレートしてきて次に何をされるかわからない、いつ終わるのかわからない…となると、犬にとっては大きなストレス。

我慢の限界が訪れたとき、思わぬ事故が起こります。

犬にとっては「嫌だよ!」「怖いよ!」「もうやめて!」の意思表示が、大きな悲劇になることもあります。
小さな子供の動きが、思いがけず犬の捕食衝動を駆り立ててしまうこともあります。

それはその子が悪い犬だからでしょうか?

いえいえ、忘れてはならないのは大人の管理責任です。
・子供に犬との接し方を教えてあげる
・犬に無理をさせないように、守ってあげるのは自分だと自覚する
・犬と子供だけにして目を離さない
これがとても大切です。

子供に対しては具体的な指示をしてあげると良いでしょう。
たとえば「おやつをあげてね」ではなく「背中を伸ばして、手をお皿にしておやつをあげてね」というように。


『犬の天敵は子供』という言葉もあります。
犬にとっても子供にとっても楽しい交流にするには、大人のお手伝いが必要です。
笑顔の裏で、常に監視と犬目線のサポートをお忘れなく。