今日はあちこちで花火大会があったようです。

みなさんは花火大会が好きですか?

好きですよね~、きっと。
もちろん私も大好きです。


では、みなさんのわんちゃんは花火大会が好きですか?

嫌いですよね~、きっと。
嫌いというより「恐ろしくてたまらない」と言った方が良いかもしれません。

わざわざ集まり、夜空に上がる花火を見て「きれい!」なんて思うのは人間だけ。

犬に限らず、多くの生き物たちが、その恐ろしさに震えているだろうことに思いを巡らせている方はどのくらいいるでしょうか?
野生動物の中にはショック死してしまうものがあってもおかしくない。
生き物たちにとっては、理解を越えた天変地異みたいなものです。

もちろん個体差があって大して気にしない犬もいますが、打ち上げ場所が近いほど、音は大きく、振動も伝わります。

犬は人間以上に、その音や振動、そして燃える火薬のニオイも感じ取っているはず。
怯えてしまって当然です。

ではどうするか?

まずはパニックになって逸走しないように、できる対策はすべてして厳重に注意することが肝要です。
花火大会のあとは、その地域の動物愛護センターに収容される犬が増えることをご存知ですか?

外飼いのわんちゃんは、玄関に入れてあげるなどの配慮が必要でしょう。
室内飼いでも、一戸建てや低層階の場合は網戸では危険です。

窓をしっかり閉める、雨戸もあるなら閉めてあげると、入ってくる音を軽減できます。
テレビや音楽を大きめにつけておくのも一案です。
飼い主さんが歌ってあげてももちろんOK。

飼い主さんはリラックスして朗らかに、わんちゃんにとびきりの食べ物をあげます。
知育トイが使えそうなら、美味し~いものを時間をかけて舐められるように仕込んであげるのも良いでしょう。
夢中になれる大好きなおもちゃや遊びがあれば、それで相手をしてあげてもいいですね。
これらは花火の間じゅう、提供し続ける必要があります。
花火大会の時間が長いとちょっと大変かもしれませんが…。

抱っこで落ち着ける小型犬なら、抱っこしていてあげると良いでしょう。
体をホールドすると安心するなら、ピッタリめのお洋服や「サンダーシャツ」と言われる特別なウエアを利用する手もあります。

うちの3頭ではリンが一番怯えます。
大好きな食べ物も食べられなくなってしまいます。
遊びなんてもちろんダメ。
瞳孔は開き、口を閉じたりパンティングしたりを繰り返し、うろうろオロオロ、ガタガタと全身の震えが止まらなくもなります。
ムギは不安げな顔をする程度で、美味しいものでフォローできています。
マイは比較的落ち着いています。

いろいろ試しましたが、リンにはお薬(サプリメント)を使うことにしました。
それが一番助けになるようです。
カミナリも同様に怖がりますので、その時も使います。
花火大会はカミナリと違って開始&終了時間がわかるので、投薬のタイミングをつかみやすいです。
興味がある方は、獣医さんに相談してみて下さい。

初めての夏を迎える子犬やジュニア犬には、おやつやおもちゃを使って「花火大会=美味しい、楽しい=ハッピー!」と印象づけてあげましょう。
過度な怯えの予防になります(ただし個体差があります)。

我が家周辺の今日の花火大会は、それでも離れた場所でしたので、そこそこ無難にやり過ごすことができました。
一難去って、少しホッとした様子のリンムギです。
いやいや、リンはまだ疑っている顔かな?


怖いものを「地震/雷/火事/親父」と言いますが、花火はまさに、地震のような振動&雷のような音&火事のようなニオイ、のもの。
怖いもの3つがセットになっている、犬にとってはなかなか迷惑なシロモノです。

ちなみに「親父」は「台風」のことだそうです。
怖いものが「地震/雷/火事/飼い主」になってはいけませんから「オヤジ」じゃなくて良かったです。