お散歩の前後は日課のオンパレード。

決まってやることがあり、しかも手順も毎回同じ、という方がほとんどです。

お散歩前なら、決まった場所からグッズを取り出し、ハーネスやお散歩用首輪やリードをつける・・・

お散歩後には、それらを外す、足を拭く、お水を飲ませる・・・
なかにはブラッシング、身体を拭く、などのケアも続けて行っている方もいるでしょう。

それらを行う場所も、玄関やリビングや洗面所など、いつの間にか決まっているはずです。
言われてみれば、わんちゃんとの向き合い方や位置関係も、どの足から拭くかも、無意識のうちに同じだったりします。

毎日決まってやることは、わんちゃんも次に起こることの予測がつき、心の準備をしやすくなります。

・・・で、あるならば・・・

「やばい!また嫌なアレが始まるよ。なんとかして逃げなくちゃ!」ではなく、
「次はアレだね、ワクワク♪」だったり、
「あ~、次はアレでしょ~、知ってるよ」と平常心で受け入れられる、
そんな日課にしてあげたいものです。

うちの場合、お散歩から帰ったらお風呂場で足を洗って歯を磨き、最後に足を拭いてから解放、がお決まりのコースです。

お風呂場は広くもないので、いつもは名前を呼んで1頭ずつ入ってきてもらっています。

この日は、私が何かちょっと他のことをしていたばっかりに、気がついたら入っていました。

半開きのドアを押し開け、2頭一緒に。
せ、せまいじゃないかい!


お風呂場に入ったらフードを1粒(ちょっとケチかな)進呈するのが、彼らとのお約束。
「来てくれてありがとう」の感謝のしるしです。

たったそれだけのことで、こんなに嬉しそうに毎日自分からやってきてくれるならば万々歳!

たかが1粒、されど1粒。

ずいぶんと価値のある貴重な1粒ということになります。

日課を苦手にしないために、わんちゃんが好きな食べ物を上手に利用するのも一案です。

効果的に使うには、その子の今の状況に合わせて、フードを出すタイミング、位置、頻度などを考えてみることも大切。

そしてステップアップに伴い、それらを少しずつ変えていくこともまた有意義だったりします。

家庭犬しつけインストラクターとして、そのようなことも個々に合わせてアドバイスさせて頂いています。

何気ない毎日が、人と犬にとって、幸せな時間の積み重ねでありますように。